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20世紀少年

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20世紀少年
ジャンル SFサスペンス冒険青年漫画
漫画:本格科学冒険漫画 20世紀少年
作者 浦沢直樹
出版社 小学館
掲載誌 ビッグコミックスピリッツ
レーベル ビッグコミックス
発表期間 1999年 - 2006年
巻数 22
話数 249
漫画:本格科学冒険漫画 21世紀少年
作者 浦沢直樹
出版社 小学館
掲載誌 ビッグコミックスピリッツ
レーベル ビッグコミックス
発表期間 2007年1月 - 2007年7月
巻数 2
話数 16
テンプレート使用方法 ノート

本格科学冒険漫画 20世紀少年』(ほんかくかがくぼうけんまんが 20せいきしょうねん、20th Century Boys)は、浦沢直樹による日本漫画作品。

1999年から2006年まで『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて連載された。完結編である『21世紀少年』(21せいきしょうねん、21st Century Boys)は、2007年1月から7月まで連載された。単行本は『20世紀少年』が全22巻、『21世紀少年』は上・下巻の2巻が発売された。

『21世紀少年』、及びこれら2作を原作とした日本映画本格科学冒険映画 20世紀少年』についてもここで扱う。登場人物に関しては20世紀少年の登場人物にて説明する。

概要 編集

作品名は、T・レックスの楽曲「20センチュリー・ボーイ」に因んだものである[1]。作品の中でも主人公 遠藤健児の敬愛する曲として登場する。

第48回小学館漫画賞青年一般部門をはじめ、第25回講談社漫画賞一般部門、第6回文化庁メディア芸術祭優秀賞、第37回日本漫画家協会賞大賞、第39回星雲賞コミック部門、フランスジャパンエキスポアワードグランプリ受賞、海外でも2003年にヨーロッパ最大の漫画賞と言われるアングレーム国際漫画祭の最優秀長編賞を受賞する。その他にも多数の賞を受賞している。

2010年12月時点で累計発行部数は2800万部を記録[2]

あらすじ 編集

高度成長による「夢と希望」に満ちあふれていた時代から、一転して経済は停滞しオカルトブームが起き、世界滅亡の空気まで漂いはじめた、1970年前後。

そんな時代に少年たちが空想した未来。地球滅亡をもくろむ悪の組織、東京を破壊し尽くす巨大ロボット。世界は混沌とし、滅亡に向かっていく。それに立ち向かい地球を救う、勧善懲悪の正義のヒーローとその仲間たち。こんな下らないストーリーを“よげんの書”と、少年たちは名付けた。しかし大人になるにつれ、そんな空想の記憶は薄れていく。

1997年、主人公のケンヂは、突然失踪した姉の娘のカンナを養い、コンビニを営む平凡な日々を送っていたが、お得意先の一家の失踪や幼なじみの死をきっかけに、その薄れかけていた記憶を次第に呼び覚まさせていく。そして世界各地の異変が、幼い頃空想した“よげんの書”通りに起こっていることに気づく。出来事に必ず絡んでくる謎の人物“ともだち”との出会いによって、全ての歯車は回り出す。

テンプレート:ネタバレ

用語 編集

ウイルス
世界を二度にわたって滅亡の危機に追い込んだ殺人ウイルス。“血の大みそか”以前のものは潜伏期間が無いに等しく、発症後はすぐさま体中至る所から激しく出血、感染者を即座に失血死させる。2015年に使われたものは風邪によく似た初期症状がまず現れ、その後数日の間に前述のような大量出血を引き起こす。これらにより世界人口の半数以上の人々が感染し死亡する事となり、人類が存亡の危機に立たされる事となった。
作中では細菌とウイルスが混乱して描かれているので生物兵器と解釈するべきである。
絶交
“ともだち”側の人間が敵対する者、邪魔者や裏切り者を殺害することを指す。
首つり坂の事件(原作のみ)
1971年、ケンヂたちが首つり坂の屋敷で幽霊を見に行った出来事。首を吊って自殺を遂げた女性の幽霊が出ると噂されていた。バーチャルアトラクションでは1970年の出来事になっており、このことは1970年の嘘と大きく関わっている。
友民党(友達民主党)
“ともだち”組織たちで構成される政治政党党首は万丈目胤舟。徐々に市民の支持を得て、連立内閣に組み入り、結果“ともだち”は政治的権力をも持つことになった。片岡亮創価学会がモデルになっているのではないかと推測している。[3]
地球防衛軍
ウイルスをばらまいた宇宙人の侵略から地球を守るために作られた部隊。特撮のような制服とヘルメットを身につけており、レーザー銃(但し玩具のように極端に出来が悪く、まともに武器とも言えない武器)で武装している。一応拳銃などの現実的な武器も所持している。
映画版では制服が「ウルトラマン」の科学特捜隊に酷似している。また、レーザー銃も形状こそ原作と同様だが、実弾を発射するものに変更されている。代わりに銃口付近にレーザーサイトを内蔵しており、ある程度は実用的な武器となっている。
親友隊
“ともだち”の親衛隊。任務内容は地球防衛軍とほぼ共通している。指揮権は当初万丈目が持っていたが、彼の死後は新幹事長となった高須が掌握する。
ともだちランド
一見遊園地、またはアミューズメント施設だが、実は“ともだち”による洗脳施設。“ともだち”に関わる事柄について調べている青少年が主にその対象となるため、“ともだち”に対する強い信仰を持った人物か、逆に“ともだち”に対する不信感を持った人物が主なターゲットとなっている。さまざまなアトラクションがあり、その中の一つにケンヂや“ともだち”の子供時代を再現した仮想空間もある。ここで成績が悪かったり、従順化せず研修を終えた者は、再教育のためともだちワールドという場所へ送られる。
ドリームナビゲーター
ともだちランドのスタッフ。“ともだち”に従順な信者によって構成され、マニュアルに機械のように従う人間がそろえられている。またドリームクリーナーと呼ばれる清掃員などもいる。
エロイムエッサイムズ
小泉響子が追っかけをしていたバンド。メンバーはルシフェル斉藤、メデューサ井上、ダミアン吉田(脱退)、穣二・A・ロメロ(新加入)・不明の4人で成り立つ。ダミアンは西日暮里の交差点で「悪魔くん」ことケンヂに出会い、彼の作った曲と破天荒なギター技術を教わった。
2000年血の大みそか
世界各地で突如ウイルスが撒き散らされた事件。2000年12月31日に起きた事件であるためこのように名付けられた。この事件の自作自演によって、“ともだち”と彼の率いる友民党は、世界の救世主たる地位を確立する。また首謀者はテロリストとして指名手配されていたケンヂ一派とされ、後の教科書にも正史として記録された。
超能力
劇中で何度も登場する謎の力。主にスプーン曲げに代表されるが、神様には予知能力らしきものがある。フクベエ、万丈目、カンナの3人に関わる出来事ではスプーン曲げの場面がいくつか描かれている。が、一方で単なるイカサマであるというシーンも描かれており、ほとんどの場面では超能力が曖昧な存在として描かれている。
1970年の嘘
フクベエが万博に行けなかったことを隠すためについていた嘘。“ともだち”の少年時代を再現しているヴァーチャルアトラクション内では、“ともだち”の少年時代として当初はその嘘がそのまま再現、設定されていた。少年時代、フクベエは万博に行けなかった事を隠すため外出を控え、ケンヂ達に嘘がバレぬよう必死で身を潜めていた(映画版ではフクベエではない人物になっている)。
ラビット・ナボコフ
ソビエト連邦の崩壊(1991年)以後自由主義資本が流入するロシアで、アレクサンドル・ナボコフなる人物が考案したとされるトランプカードを使用したカードゲーム(及びそのゲームでの最高役名)。大勝ちと大負けが発生する両極端なギャンブル性と、イカサマのしやすさから、通常のカジノでは行われなくなっており、主にマフィアが仕切る闇カジノで行われている。役名や用語は「ハラショー」「ピロシキ」「ペレストロイカ」などロシア語が多い。
友路
ともだち暦3年(西暦2017年)の時点で日本で使われている通貨。読み方は“ゆうろ”。
喜楽庵(原作のみ)
氷の女王のアジト。蕎麦屋である。右側の真ん中の席に座り、あるもの(ひえひえ)を頼むと氷の女王の仲間になれる。実は蕎麦を茹でる店員は、“ともだち”のスパイであったため、解雇された。
ジジババ
子供時代のケンジ達がよく行っていた駄菓子屋の通称。あるいはその店の店長である老婆のあだ名。
宇宙特捜隊バッジ
ケンヂ達の子供時代、ジジババの店で売られているガムの当たり券の景品であったバッジ。当時の子供達の間ではレアアイテムとして注目されていた。映画版では「地球防衛軍バッジ」という名称に変更されている。作中ではマルオがこれを引き当てていた他、サダキヨ以外の「お面の子供」がこれを胸に着けていた。なお、映画版最終章にてヨシツネも引き当てていたことが判明した。原作と映画版を共通し、物語終盤では“ともだち”の核心を掴むための手掛かりである重要なアイテムとなっている。
形状などから「ウルトラマン」で科学特捜隊員が通信機として使用していた「流星バッジ」がモデルと思われる。

よげんの書 編集

ケンヂ達が小学校の頃に秘密基地のメンバーで考えた「将来やってくるだろう悪の組織の地球征服」の方法を書いたもの。しかし、それとは別にフクベエ(映画版ではカツマタ)達がしんよげんの書を作っていた。

よげんの書(旧来)
  • サンフランシスコで細菌兵器が散布される。(1ページ目)
  • ロンドンで細菌兵器が散布される。(2ページ目)
  • 大阪で細菌兵器が散布される。(3ページ目)
  • 羽田空港が爆破される。(4ページ目)
  • のろしが上がる(国会議事堂が爆破される)。(5ページ目)
  • 2000年12月31日東京に巨大ロボットが襲来。世界各地で細菌兵器が散布される。(6ページ目)
  • 9人の戦士(書かれた時点ではケンヂ、オッチョ、ユキジ、ヨシツネ、マルオ、モンちゃん、ケロヨン、コンチ、ドンキーのはずであった)が立ち上がる。(7ページ目)
しんよげんの書(新来)
  • 新宿の教会で救世主が暗殺される。(1ページ目)
  • 万博が開かれる。(2ページ目)
  • リリリンと電話が鳴り、人類滅亡の準備が整う。(3ページ目)
  • スーツケースを持ったセールスマンが世界中でウイルスを散布し始める。(4ページ目)
  • 聖母(キリコ)が天国か地獄をたずさえて降臨する。(5ページ目)(原作のみ)
  • 2015年で西暦が終わる。(6ページ目)
  • 世界大統領が誕生する(7ページ目)
  • 世界大統領が火星移住計画を発表する。(8ページ目)(原作のみ)
  • ともだち暦3年(西暦2017年)の8月20日、宇宙人が地球を襲い、世界が滅びる。(映画9ページ目)
しんよげんの書 最後のページ
  • 巨大ロボットに秘密基地が踏み潰されたとき隠された反陽子爆弾のスイッチが押され世界が滅びる(原作9ページ目)。
  • そして人類はほとんど死に、世界大統領は仲のいい友達と楽しく暮らす。(映画10ページ目)

時系列 編集

※ 記述が膨大なため、伸縮型のメニューとして表示する。

テンプレート:ネタバレ終了

番外編 編集

映画版の公開に伴いスピリッツに掲載。内容と設定は下記の映画版を基盤にしている。

  • 20世紀少年 予告(血の大晦日のロボットに向かい歩むケンヂたちのエピソード、「20世紀少年探偵団」にも収録)
  • 20世紀少年 第2章 最後の希望 予告(VA内に入ったカンナが幼年ケンヂと別れた後のエピソード)
  • あおぞらChu-意報 作・画/ウジコウジオ(劇中漫画家ウジコウジオがユキジに見せた劇中漫画)
  • まんがり道 作・画/ウジコウジオ(劇中漫画家ウジコウジオがユキジに見せた劇中漫画シリーズ)

コミックス・関連書籍 編集

単行本 編集

単行本は、全て小学館より刊行された。巻数表示は、『20世紀少年』のみ「第○集」である。定価は、ほとんどの巻が505円(税抜き)だが、『20世紀少年』第16集、第22集、『21世紀少年』上・下巻は524円である。

『20世紀少年』 (全22巻)
  • 第1集 「ともだち」 2000年3月1日発行、ISBN 4-09-185531-8
  • 第2集 「予言者」 2000年7月1日発行、ISBN 4-09-185532-6
    • 週刊『ビッグコミックスピリッツ』2000年第4・5合併号-第10号、第13号-第17号初出。
  • 第3集 「ギターを持った英雄」 2000年10月1日発行、ISBN 4-09-185533-4
    • 週刊『ビッグコミックスピリッツ』2000年第18号-第25号、第27号-第30号、第33号初出。
  • 第4集 「愛と平和」 2001年3月1日発行、ISBN 4-09-185534-2
    • 週刊『ビッグコミックスピリッツ』2000年第34号-第41号、第44号-第47号初出。
  • 第5集 「さいかい」 2001年6月1日発行、ISBN 4-09-185535-0
    • 本巻の途中から、舞台は2014年に移る。週刊『ビッグコミックスピリッツ』2000年第48号-第50号、2001年第1号-第10号初出。
  • 第6集 「最後の希望」 2001年9月1日発行、ISBN 4-09-185536-9
    • 週刊『ビッグコミックスピリッツ』2001年第13号-第21・22合併号、第26号、第27号初出。
  • 第7集 「真実」 2001年12月1日発行、ISBN 4-09-185537-7
    • 週刊『ビッグコミックスピリッツ』2001年第28号-第33号、第36・37合併号-第41号初出。
  • 第8集 「ケンヂの歌」 2002年4月1日発行、ISBN 4-09-185538-5
    • 週刊『ビッグコミックスピリッツ』2001年第41号-第44号、第47号-第51号、2002年第1号-第4・5合併号初出。
  • 第9集 「ラビット・ナボコフ」 2002年8月1日発行、ISBN 4-09-185539-3
    • 週刊『ビッグコミックスピリッツ』2002年第6号、第7号、第11号-第19号初出。
  • 第10集 「顔のない少年」 2002年10月1日発行、ISBN 4-09-185540-7
    • 週刊『ビッグコミックスピリッツ』2002年第20号-第31号初出。
  • 第11集 「成分表示」 2003年2月1日発行、ISBN 4-09-186631-X
    • 週刊『ビッグコミックスピリッツ』2002年第34号-第46号初出。
  • 第12集 「ともだちの顔」 2003年5月1日発行、ISBN 4-09-186632-8
    • 週刊『ビッグコミックスピリッツ』2002年第47号、第49号-2003年第1号、第3・4合併号-第9号初出。
  • 第13集 「終わりの始まり」 2003年8月1日発行、ISBN 4-09-186633-6
    • 週刊『ビッグコミックスピリッツ』2003年第10・11合併号-第22・23合併号初出。
  • 第14集 「少年と夢」 2003年11月1日発行、ISBN 4-09-186634-4
    • 週刊『ビッグコミックスピリッツ』2003年第24号、第25号、第27号-第36号初出。
  • 第15集 「ばんぱくばんざい」 2004年2月1日発行、ISBN 4-09-186635-2
    • 巻末より舞台は「ともだち歴3年」(西暦換算で2017年にあたる)に移る。週刊『ビッグコミックスピリッツ』2003年第37・38合併号、第39号、第42号-第51号初出。
  • 第16集 「鏡のむこう」 2004年6月1日発行、ISBN 4-09-186636-0
    • 巻頭カラー。週刊『ビッグコミックスピリッツ』2004年第4・5合併号-第16号初出。
  • 第17集 「クロスカウンター」 2004年12月1日、ISBN 4-09-186637-9
    • 週刊『ビッグコミックスピリッツ』2004年第17号-第20号、第22・23合併号-第25号、第33号-第36号初出。
  • 第18集 「みんなの歌」 2005年4月1日発行、ISBN 4-09-186638-7
    • 週刊『ビッグコミックスピリッツ』2004年第37・38合併号-第41号、第44号-第47号、第49号-第51号初出。
  • 第19集 「帰ってきた男」 2005年8月1日発行、ISBN 4-09-186639-5
    • 週刊『ビッグコミックスピリッツ』2004年第52号-2005年第3・4号、第7号、第10号、第11号、第13号-第15号、第17号初出。初回限定版には「20th Century Boy」を収録したCDが特典として付属された。
  • 第20集 「人類の勝負」 2005年12月1日発行、ISBN 4-09-186640-9
    • 週刊『ビッグコミックスピリッツ』2005年第18号、第19号、第21・22合併号、第23号、第26号-第28号、第30号、第32号-第34号初出。
  • 第21集 「宇宙人現る」 2006年4月1日発行、ISBN 4-09-180159-5
    • 週刊『ビッグコミックスピリッツ』2005年第38号-第40号、第42号-第44号、第47号-第49号、第51号、第52号初出。
  • 第22集 「正義の始まり」 2007年1月1日発行、ISBN 4-09-180805-0
    • 本巻は、単行本の中では最もページ数が多く、唯一250ページを超えている。週刊『ビッグコミックスピリッツ』2006年第1号、第3・4合併号、第5・6合併号、第8号、第10号、第11号、第13号-第15号、第18号-第21・22合併号初出。
『21世紀少年』 (全2巻)

関連書籍 編集

  • 竹熊健太郎 『20世紀少年探偵団』 小学館<ビッグコミックススペシャル>、2008年(平成20年)、ISBN 978-4-09-182194-2
    • 漫画の主な舞台となった1970年代の世相・風俗を解説したオフィシャル本。
    • 原作者である浦沢直樹が監修を担当している。
  • 浦沢直樹ウジコウジオ 『20世紀少年の脇役 ウジコウジオ作品集』 小学館<ビッグコミックススペシャル>、2010年(平成22年)、ISBN 978-4-09-183245-0
    • 『20世紀少年』スピンオフ作品集。

映画 編集

本格科学冒険映画 20世紀少年

第1章 終わりの始まり
第2章 最後の希望

最終章 ぼくらの旗
監督 堤幸彦
脚本 長崎尚志
福田靖(第1章)
浦沢直樹(第1章、最終章)
渡辺雄介(第1章、第2章)
製作 映画「20世紀少年」製作委員会
製作総指揮 小杉善信
宮崎洋
奥田誠治
出演者 唐沢寿明
豊川悦司
常盤貴子
平愛梨 
音楽 白井良明
長谷部徹
Audio Highs
浦沢直樹
主題歌 T・レックス「20th Century Boy」
配給 東宝
公開 日本の旗
第1章:2008年8月30日
第2章:2009年1月31日
最終章:2009年8月29日
中華民国の旗
第1章:2008年10月17日
第2章:2009年5月22日
最終章:2010年1月15日
上映時間 第1章:142分
第2章:139分
最終章:155分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
製作費 60億円(全章総計)
興行収入 第1章:39.5億円
第2章:30.1億円
最終章:44.1億円[5]
allcinema
  

総制作費60億、総キャスト数300名を動員して製作された。2008年から3部作で公開。2008年の1月から6月まで第1章と第2章の一部が撮影され、8月から第2章の一部と第3章(以下、最終章と記す)が撮影された。第1章「終わりの始まり[6]は2008年8月30日、第2章「最後の希望」は2009年1月31日、最終章「ぼくらの旗」は2009年8月29日に公開された。製作は日本テレビ放送網を筆頭に16社。制作プロダクションはシネバザールオフィスクレッシェンド。配給は東宝。日本テレビ開局55年記念作品。

それぞれ主に、第1章は20世紀(西暦1997、2000年)、第2章は21世紀(西暦2015年)、最終章はともだち暦3年(西暦2017年)のストーリーを基にしている。原作と異なる展開となる映画について、脚本を手がけた作者の浦沢は「もうひとつの『20世紀少年』として観ていただければと。ただ、映画を見終わったときの“風合い”が原作と同じであれば、観た人は納得してくれると思うんですよ。」と語っている[7]

第1章は2008年8月7日に六本木ヒルズアリーナにて4000万円をかけた巨大ロボット(幅9m×高さ9m×奥行9m)の前で完成披露会見を行った。また、パリルーブル美術館で世界初となるモナリザの前でワールドプレミア記者会見を行い、アメリカのサンフランシスコで開催されたプレミアイベントでは、第1章が日本文化の代表として出展された。第2章は太陽の塔を国内史上最大のイベント費用8000万円で1日だけ「ともだちの塔」に変え、その前で完成披露会見を行った。最終章は東京国際フォーラムにて完成披露会見を行った。最終章では映画オリジナルの結末が描かれていることから、完成披露試写会では情報漏れを防ぐためにエンドロール後のラスト約10分をカットした特別編集版が上映された。劇場公開以前で、製作スタッフの中でも結末を知っていたのは監督含めわずか数名に留まるとされている。

3部作の公開に際し、様々な形でタイアップやコラボレーションなども行われた(後述)。

制作状況
監督の堤幸彦については浦沢曰く「ね!」ってひと言いえば「そうそう」って通じる何かがあったとのことで、安心して脚本を渡せたという[7]。このように原作者と監督の関係は良好だったものの、企画・脚本を担当した長崎尚志によれば、長崎と浦沢の原作チームと映画サイドでは意見がバラバラで毎回激論となり大変だったと証言している。その一例として脚本のことを挙げており、第1章と第2章では脚本の段階では3時間くらいになったものを2時間くらいに収めたが、最終章にいたっては4時間半くらいになり、4部作にして『21世紀少年』やるかという話も出たという。なお、第3章ラストの映画オリジナルの展開となる最後の10分については、「原作を読んでないお客さんも多いし、それなら原作よりではなく映画『20世紀少年』の方向でいこう」ということで製作スタッフ全員の意見が一致したとしている[8]

あらすじ編集

-第1章-終わりの始まり編集

-第2章-最後の希望編集

-最終章-ぼくらの旗編集

キャスト 編集

3作すべてに出演 編集

2作に出演 編集

第1章・第2章
第1章・最終章
第2章・最終章

1作限りの出演 編集

第1章
第2章
最終章

スタッフ 編集

楽曲 編集

キャッチコピー 編集

第1章
  • 待望の実写映画化! 全3部作の第1章、降臨。
  • 「終わり」が始まる。
  • 世界が終わろうとしています。僕らの“ともだち”によって―。
  • すべてはここにある。 
  • キミはともだち? 
第2章
  • 新たな「終わり」。 
  • さぁ、みんな“つづき”を始めよう―。 
最終章
  • そうだよ、ぼくだよ。ぼくが“ともだち”だよ。 
  • もうひとつの 結末。もうひとりの ともだち。 

原作版との相違点 編集

テンプレート:雑多な内容の箇条書き

  • ともだち(カンナの実父)の正体
  • フクベエの寿命
  • ヤマネがともだち殺害を企てた場所、及びその成否(フクベエがともだちであったコミックス版では、深夜の母校理科室で殺害に成功。カツマタがともだちであった映画版ではパレード中の影武者を狙った為、殺害に失敗)
  • 万丈目の登場場面の増加、及び死因
  • 小学生時代の池上正人について、容姿端麗で女子にもてていたという役付けの他に、フクベエの友人(フクベエと一緒にカツマタを苛める)という伏線も追加
  • ケンチャンライスに関わる全伏線エピソードの不採用
  • 通称:神様の老人が、ひみつ基地跡に建設されたボウリング場のオーナーとなっていた時期
  • 仁谷神父の友人であるペリン神父、その弟子であるルチアーノ神父の登場、それに関わる伏線的エピソードの全面不採用
  • ローマ法王が小龍経由で仁谷神父にディスクを渡すエピソードの全面不採用
  • ケロヨン渡米に関する全伏線エピソード
  • 友民党独裁体制化崩壊後の国連軍日本駐留・再民主化支援について、全面不採用
  • 原作版で関東軍総統となる青年、スペードの市、ダニー、三ツ木康隆の未登場化
  • 磯野サナエ・カツオ姉弟の両親、及び祖父が反体制の嫌疑をかけられ逮捕・収監されたエピソードが伏線に追加
  • 着流しの男の登場場面、大幅削減
  • 地方の山村でオッチョやワクチン泥棒の男がワクチン不正転売を巡って繰り広げられる伏線エピソードの全面不採用
  • 13番の反ともだちへの転向理由
  • 高須の年齢設定増、人工授精技術で自らとともだちの間に子を設け、カンナと対等となる野心を巡る暗躍の伏線エピソード全面不採用
  • 反陽子爆弾について、新よげんの書ではそのままだが、終盤では中性子爆弾が代用品とされた

タイアップ・コラボレーション 編集

  • ケイ・オプティコム『eo光』(唐沢が出演)とのタイアップしたCMが第1章の公開前後に放送された[11]
  • 日本テレビ『スッキリ!!』(8月4日 - 29日の放送)では、「20世紀の少年たち」と題して出演者の少年時代の話の再現ドラマを放送、映画の子役たちが各キャストに併せて演じた。また第2章、最終章では「20世紀少年からの贈り物」と題し、プレゼント企画を行った。
  • 2008年8月23日から31日に開催された「わくわく宝島」に、巨大ロボットと「ともだちの塔」が展示された。
  • 2008年11月24日放送の『ヤッターマン限定1時間SP』では同作品の実写版の三悪キャストの舞台挨拶が行われた映画館に『22世紀少年』というタイトルのポスターが貼られ、ドクロベエがともだちのシンボルマークの上に現れ、「ドロンジョくん、あそびましょ」と言っていた。
  • 2009年1月26日 - 29日、日本テレビで21時台の番組の放送直前に放送されるミニ番組に"ともだち"が登場した。また、25:44 - 25:54にはカウントダウン番組が行われ、1月30日には見所紹介番組が放送されていた。

ソフト化 編集

現在、第1章から第3章までがDVD、Blu-rayで発売されている。第1章は2009年1月30日、第2章は2009年8月28日発売。最終章は2010年2月24日発売。 DVDは1枚組の通常版と、封入特典付き2枚組(第1章のみ1枚組)の豪華版、Blu-ray Disc(最終章のみ「DVD豪華版」と同内容のドキュメントDVD付き2枚組、第1章~最終章共に封入特典無し)で発売されている。 第2章のBlu-ray版で、アナログ出力で視聴した際にハイビジョン画質ではなくスタンダード画質での再生となってしまう不具合が起こっている。なお不具合版と修正版では、ジャケットのvapの文字の色と貼られているシールの色が白から黄色に変更されているので区別することができる。

最終章のDVDおよびBlu-rayには、劇場公開バージョンのほか、上映時間の都合でカットされた約11分を追加した『もうひとつのエンディングバージョン』が収録されている。

他にも原作と第1章を中心としたナビゲートDVD「秘密大図鑑・上巻」や、シリーズ3部作全てを収録したDVDセット(本編のみの3枚組)、及びBlu-rayセット(最終章豪華版DVD・Blu-rayにも収録されているドキュメントDVD付き4枚組)もリリースされている。(DVDセット及びBlu-rayセットは初回限定生産)

テンプレート:オリコン週間DVD総合チャート第1位 2009年 テンプレート:オリコン週間DVD総合チャート第1位 2010年

その他 編集

  • 2008年8月22日午後5時5分頃、撮影中に撮影用クレーンが横転し、クレーン下部の台車を動かしていた男性スタッフ3人が頭を打つなどのけがをした[12]
  • ボウリングの振興に貢献した著名人やテレビ番組などを表彰する「第16回ボウリング・マスメディア大賞」で映画「20世紀少年」が、特別貢献賞を受賞した。出演している女優の木南晴夏が出席した。映画にボウリングのエピソードは一切登場しないが、木南晴夏は『ビッグコミックスピリッツ』内のインタビューにおいて収録自体はしたと語っている。内容は『もうひとつのエンディングバージョン』において見ることができる。
  • 2009年8月21日の「金曜ロードショー」で初回放送された第1章(オリジナル版)の、関東地区での視聴率は15.5%
  • 第22回日本メガネ・ベストドレッサー賞で唐沢寿明がサングラス部門を受賞した。映画「20世紀少年」でのサングラス姿が評価され「サングラス部門賞」に輝いた。
  • 2010年8月13日・20日・27日には「金曜ロードショー」にて全シリーズを3週にわたって一挙放送を行った。第2章と最終章は地上波初放送。最終章のエンドロール後に、劇場版にはない新たなシーンが追加された。
  • TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の映画批評コーナー「ザ・シネマハスラー」においては三部作ともに酷評され、シネマハスラー2008年全映画ランキングでは対象38作品中第1章がワースト5位、2009年全映画ランキングでは対象53作品中第2章がワースト6位、最終章がワースト2位を記録している。
  • 2010年12月12日、日本映画専門チャンネルにて全シリーズの劇場オリジナル版を無料放送。

TVスペシャル 編集

いずれも本編に未公開シーンと新たに撮影されたシーンを加え、新たな角度から描くアナザーバージョンに相当する作品となっている。両作品とも、演出:木村ひさし、総監督:堤幸彦

『本格科学冒険映画 20世紀少年 〜もう一つの第1章〜』
第2章公開直前の2009年1月30日21:00 - 22:54、金曜特別ロードショー枠で放映。劇場版第1章でカットされたシーンなどが原作に忠実となるよう構成が編集されている。関東地方における視聴率は18.6%
『本格科学冒険映画 20世紀少年 〜もう一つの第2章〜』
最終章公開直前の2009年8月28日21:00 - 23:09、金曜特別ロードショー枠で放映。劇場版になかった着流しの男(演:平田満)が登場するカジノのエピソードや、マルオがともだちを巻き込んで自爆しようとするエピソードが追加されているが、サダキヨやマライア・ブリトニーに関するエピソードは全てカットされており、未収録映像の追加版というより、劇場版とは違う別バージョンとなっている。前週の8月21日に同じく金曜ロードショー拡大枠(20:00 - 22:54)で放送された『本格科学冒険映画 20世紀少年 第1章 終わりの始まり』と2週連続で放送された。関東地方における視聴率は17.5%
常盤貴子が見たクールジャパン「20世紀少年」最終章SP
日本テレビ(NNN)『NEWS ZERO』のスピンオフ番組として、日本テレビなど5局で放送された特別番組。

脚注 編集

  1. 雑誌『AERA臨時増刊号 AERA in FOLK 〜あれはロックな春だった!』2006年3月18日発売(朝日新聞社)
  2. 「20世紀少年」全3部作、スカパー!で無料“イッキ見”ウェブ魚拓
  3. ナックルズBOOKS「日本のタブー バカは知らない真相報道」(ミリオン出版)、64-72ページ。
  4. だがダミアンは2014年に脱退させられた際、悪魔に会ったという発言をしているので矛盾が生じる。
  5. 2009年度興収10億円以上番組(日本映画製作者連盟 2010年1月発表)
  6. DVD・BD化の際につけられたサブタイトル。公開時のタイトルは「20世紀少年」のみ
  7. 7.0 7.1 『週刊ファミ通』9月24日増刊『オトナファミ』October 2009 No.20、15頁。
  8. 『週刊ファミ通』9月24日増刊『オトナファミ』October 2009 No.20、68頁。
  9. 正確には、“ともだち”=カツマタ勝俣忠信)役である。
  10. 最終章ではもうひとつのエンディングバージョンで出演。
  11. 「よげんの書」を捩った「せつやくの書」「おトクの書」が登場
  12. 『毎日新聞』2008年8月23日東京朝刊

関連項目 編集

外部リンク 編集

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